単語の復唱・文の復唱　決しておこってはいけない問題集

教材の特徴

「単語の復唱・文の復唱　決しておこってはいけない問題集」は４才〜６才の子どもに特化した「言語力を高める」ための特別な教材です。

５０年の保育実践で培われた独自の保育メソッドを基に子どもができるだけ楽しく持続して取り組めるよう、問題集だけでなく付属の教材にも工夫を凝らしました。問題を行うことで、正しい発音を意識できるようになり語彙力が増えるだけでなく、相手の話に集中して耳を傾けることでテストや試験の時にも「先生が何を言っているか」を聞き逃すことが減っていきます。

◇「決しておこってはいけない」とは？

このような問題集や課題を行う過程で必ずと言っていいほど起きることがあります。

それは子どもができなかった時に保護者の方が怒ってしまい、子どもがやる気をなくしてしまったり、この課題をすると怒られるからやりたくないという様になってしまうことです。

言語力は一朝一夕には伸びるものではなく、記憶力も必要な課題です。だからこそ、あえてタイトルに「決しておこってはいけない」と入れました。大人がついやってしまいがちな「子どもが拒否反応を起こしやすい行動」については、次の項目「この教材を作った理由」にも少し記載しています。

言語力を向上させるには日々の積み重ねが大事です。ゆっくり子どもと向き合いながら、焦らずじっくり取り組んでいただければと思います。

◇この教材を作った理由

様々な教科の幼児教材が世に出ている中、実は「言語の復唱」に特化した教材はほとんど販売されていません。「言語の復唱」ができるようになると、不思議と他の教科でも力がついていき総合力が上がっていくのですが、実はこのこともあまり知られていません。

どんな教科の課題でも必ず「〜をして下さい」という指示があり、難しくなればなるほどその指示は細かくなります。それを聞き逃さないようにしっかりと集中して聞き、記憶できるかが答えを導くための第一段階になります。

しかし、言語が発達していない子どもは「指示を聞く」時点でつまづいてしまい、問題を解く以前の段階であることが多いです。そして大人がそれに気づかずに「できるようになるために問題をもっとやらせよう」となってしまうと、子どもが「もう嫌だ」とやりたくなくなってしまうという現象を私たちはたくさん見てきました。

◇「言語力」が及ぼす大きな影響

このように「言語力」が及ぼす影響は予想以上に大きなものです。長年の保育経験の中でたくさんの子どもを見てきましたが、色々な教科をバランスよく行うことができる子どもほど「言葉をはっきりと話す」「言葉を集中してしっかりと聞き、記憶する」ことができています。そして、語彙力が多いほど表現できる言葉の引き出しが沢山でき、言語の問題にも苦手意識なく取り組むことができます。

言語力は急に身につくものではなく、日常の様々な体験学習や子どもを取り巻く様々な人の言葉がけから少しずつ養われていきます。だからこそ、幼児期から正しい発音も含め丁寧にじっくりと学んでいくことがとても大切なのです。

◇この問題集でできること

この問題集では、以下の３つの不可欠な要素に重点をおき、言語力を高めていきます。

①語彙力を増やす（伝える・表現する・イメージする）

②聞く力を育てる（聞き取り、理解をして判断する）

③ハキハキと復唱する（記憶して声に出す）

上記だけでなく、どうやったら子どもが正解しやすくなるか？などのコツやポイントなども載せていますので、「どうやって進めたらいいかわからない」という大人の方にも寄り添う内容となっています。

子どもが「やりたい」と思える教材を

一般的な教材では、大人が問題集を持って子どもと行うということが多いと思いますが、私たちは子どもの自発性を育てるためには他にも何か工夫が必要であると考えました。

そこで、子ども自身が自分の名前を書いたシール帳を持って、課題ができる度に好きなシールを選んでコレクションしていくことができる「オリジナルシール帳」を教材に組み込むことにしました。

子どもは「自分だけのシール帳」を持つことができるため、貼ったシールを眺めながら「次がんばったらこんなシールが貼りたいな」など様々なイメージを膨らませます。そして大人ができなくても「おこらない」という姿勢を示すことで、恐れずに「次もやってみよう！」と子どものモチベーションに繋げることができます。

下記の問題集の内容で記載していますが、シールは全て違う絵柄で被ることはありません。「シール帳」にはゴールが設定してありますので、そのゴールを目指して子どもの「がんばろう」を引き出します。